ゆがんだ情報
マスメデイアや、情報は正しく真実を伝えてもらいたい。でもこれは、程遠い理想だろう。
すべて利権に絡んだ力、関係で動く。政治仕分けにしても、実質、天下り天国が消滅することはなく、
天下りが庶民レベルで経済的に苦しむ事など絶対にありえない。給与削減といっても、庶民的には超高給だ!
永遠に悪代官は蔓延り続ける。「遠山の金さん」など「おとぎ話」で、いない様だ!
せめて芸術の世界では情報操作は有って欲しくないのだが。
楽器に関しても同様。或る門下から聞いた、専門店での出来事。
彼はダブルトップを使っていると言うと、お店の方はこう言ったそうだ。
「ダブルトップは、凄く薄い紙の様な表面板ですぐに壊れる。一年ももたない。だから、ジョン・ウイリアムスは毎年楽器を新しい物に変えるんですよ。、、、、」もっと、おかしな事も言っていたようだが、あまりにも稚拙なのでここでは敢えて書かない。
まずジョンが使っているスモールマンはアーチド・バックのLaticeタイプの楽器でダブルトップではない。
この点だけでも、明らかに誤った情報/はっきり言って嘘を吹聴している!
更にスモールマンが一年しか寿命がもたないと言う情報も怪しい!プロ志望の門下が二人,スモールマンを愛用中。
どちらも、製作後十年以上は経過しているが、しっかり年輪の或る良い音をしている。
また、私のバルエコより継承したダブルトップの1994年のダマンは16歳だが、はつらつと鳴り響いている。
ネット上でダマン等・ダブルトップの寿命を短いと断言している輩の根拠はなんだろう?
理解に苦しむ。私は伝統名器、フレタ、ハウザーは二十代から二十年以上、所有・使用して、良さも欠点も
把握している。楽器を試奏した程度でその本質を理解するのは、そんなに、たやすいものではないと思う。
伝統楽器を愛し肯定するのは、自由だが、情報を歪曲するのは如何なものか?
もし、歪曲でなくプロが妄信しているなら、そんなプロに、いい物を期待できるのだろうか?
日本人は権威が好きらしい。既存の横綱名器を権威存続するのが目的になってしまっている。
もっとも、ほとんどの人は横綱名器クラスをじっくり、所有する状況はないので、神格化されて行くのも世の条理だろう。
運良く苦労して入手したら、否が応でも良いと思い込み満足したいのも情。
ただし、ある門下は超巨匠の使用鑑定書つきの横綱を持っていたが、程なくレッスンを通して、現実に目覚め、骨董的価値しかないと認識した。ただし、この門下の横綱楽器が駄目だったので、同じブランドで凄いのが有るの?かもしれない?だから、このブランド総てが駄目とは言っていないので。(念のため)
幸い、ブランド信仰は市場では根強く、希望価格でさほど苦労なく処分出来たと聞いている。
私の門下生は殆どが私の影響で、伝統楽器からダブルトップに持ち替え使用している。
彼らから満足こそ有れ不満は聞いた事がない。
松が素晴らしく杉が弱いと言うのも、怪しい?
フレタ自身、「何故日本人は松が好きなのか?」と、1992年バルセロナの工房で、私に言ったのを思い出す。
私は、松のカッチリシタ響き、そして杉の伸びる甘さ、どちらも捨てがたい。
だから、ミュラー氏には松、杉の合体ダブルトップを作ってもらった。予想どおおりの音だ。
情報がゆがんで独り歩きしている?よくテレビで報じられるアンケート等も、実際、信じられるだろうか?
考えれば、政治アンケート受けたことなど、皆無な方の方が多いのでは?
政治の支持率もしかり。正しく調べているのだろうか?
おもしろおかしく、歪曲された体勢に都合良い情報程、良く行き渡るのではないだろうか?