ダブルトップの８弦・最愛のミュラー

僕にとっては、ダブルトップのダマンが、人生で最強の愛器だと確信していた。

娘と私で共用して、実に沢山、仕事（舞台で働く）を立派にしてくれた。

娘が成長するに従い、当然、一台のダマンを共用するのは、不都合を感じ始めた。

そこで、もう一台、ダマンをと考え始めた。

値段もさる事ながら、僕の所有するダマンと全く同レベルのダマンに出逢える確立は、難しかった。

ダマンを別格として、僕は幸運にも、F・ミュラーと言う名工との出逢いが有った。


唯一、僕から見てダマンに対峙出来る、ダブル・トップの製作家は彼しか、見当たらない。

僕にとって彼には何度もオーダーしているので、その実力と信頼は、不動の物。

しかし、やはりダマンに一日の長が有る。

そこで思いついた！、ミュラーの多弦ならば、ダマンを凌ぐのではと？

１０弦か８弦か迷った挙句、テンション、ルックス、操作性と、丁度、中庸の８弦を依頼したのだった。

ミュラーも、初めての８弦の製作で、何度も、スペックを相談！

やる気満々で、「魂の結晶」とまで言わせる、凄い作品を仕上げてくれた。

２０１０年のクリスマスに完成。そして２０１１の元旦に日本上陸！！

ドラマチックな出逢いだ！


「８弦がこんなに、鳴るとは想像もしなかった！」とは、ミュラーの言。

おそらく、このよで今のところ唯一のダブルトップ８弦ギターではないだろうか？

僕の設計サイズで、８弦ながら、従来の６弦のケースにすんなり入ってしまう！

流行のBAMケースにも入ってしまうのには、感激。

チューニングも⑦七弦は⑥六弦より低いシ。弦はハナバッハの１０弦用のシがぴったり。
⑧八弦は更に低いソ。バスギター用の⑤のラを使い、ソにチューニングするテンションに無理が無い。

このチューニングだと、①からスケールで一気に⑧のソまで、従来の６弦用のスケールの応用でそのまま使

える。決して、番外弦、としての扱いでは終わらない。

右手の消音処理も、自然に無理なくOK。　まさに、グランドピアノの共鳴ににた、豊かな響きだ。

もう６弦ダマンは娘専用になった。（笑）





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